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2000/05/05
Last renewal 2001/07/28
 このガララテーゼ集合住宅はロッシの内的記憶を表現したものといわれ、特に1階に連立する薄平の柱がその象徴的なものとされています。 ロッシはこの集合住宅に無言の心象風景を表現したかったようで、その心象とは、ミラノの城壁等の楼や回廊といった歴史的建造物からくる象形だといいます。そうしたロッシの記憶を写し取ったものが1階の空間に表現されているのです。ロッシは心象風景をこの集合住宅の空間に取り入れたと聞き、そう言われその空間を見たものの、私にはただの単調な列柱にしか見えませんでした。そしてそれは住宅には似つかわしくない素っ気無い空間だったのです。簡素で虚無というのでしょうか、この上に人が住んでいるのとは思えない程でした。きっとロッシはそういった廃虚としての心象空間を作りたかったのでしょう。そういった点(虚無の空間)としては確かにうまく表現できているといえます。でも集合住宅にこうした空間が本当に必要だったのでしょうか!ロッシの代表作にもされているガララテーゼ集合住宅ですが、ロッシ自身の設計はほんの一部にしかすぎず、そのほとんどはカルロ・アイモニーノによって設計されたものなのです。1階の回廊の奥はアイモニーノ設計の住棟につながり、ロッシの単調な住棟に比べると複雑な構成をしています。アイモニーノ棟の1階はロッシのものとは対照的で、色彩があって迷路のように複雑な空間となっています。こちらはそのほとんどが2層分まであり、ロッシの住棟が精神面において虚無ならこちらは物理的に虚無の空間に感じます。このような空間が住宅にあってもいいとは思いますが、住棟全体からすると多きすぎ、楽しいというよりも無気味さが強よかったです。人が心地よいと感じる空間ではないように思いましたが、それでもここはれっきとした集合住宅なのです。ガララテーゼ集合住宅は、ミラノ地下鉄のLinea1で S.Leonardo (サン・レオナルド) 下車し、そこから南 (出口を左へ) に少し行くとあります。


ガララテーゼ集合住宅 Gallaratese Housings
アルド・ロッシ + カルロ・アイモニーノ Aldo Rossi + Calro Aymonino

建設 1970年
用途 集合住宅

所在地 イタリア ミラノ Mirano, Italy

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