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2000/02/24
Last renewal 2001/07/28
 この建築はここ地元バルセロナ出身のホセ・ルイス・セルト(Josep Liuis Sert はスペイン語でジョゼップ・ルイス・セルト)という設計者により1975年に作られました。セルトはコルビジェの下で働いた後に独立した人でもあります。この財団はミロ自身が、現代美術養護を目的として設立したもので、ミロの同郷の友人でもあったセルトに設計を依頼したものなのです。 展示品はミロ作品に限ったものではなく、他にもいろいろな作品が展示されていました。この財団の展示室部分は、半円が突き出たようなサイドライトから多くの自然光を間接的に取り込んでいます。私はこの形を見たとき、闘牛の角のようだと思ったりしましたが、この建築の外観にはそういった愛嬌があるように感じました。このわかりやすい形はミロの作品に合わせてのことなのでしょう。私自身はミロの作品はよくわからないのですが!  この建築を最初に見た時、建築年代は知らず、後になって知ったのですが、1970年代であることは意外でした。この頃はインターナショナル(国際)様式がまだ多かった頃です。てっきり最近(10年内くらい)にできた建築だろうと思っていたのです。全体に凹凸の多い造型(積み木のよう)なのですが、それは環境に馴染んでいるように思え、最近の環境に配慮した建築のようでもあったからです。この点は設計者のセルトがアーバン・デザインについて早くから取り組んでいたうちの一人でもあったことで理解できます。ですから、この建築を設計するに当たり、ミロの作品と現代美術の展示だけでなく、ピカソやガウディを生み出したバルセロナという風土も重視していたことが伺えます。ジョアン・ミロ財団へは、メトロのスペイン広場(Pl.d`Espanya)から南へカタルニヤ美術館(元バルセロナ博政府館)を超え、スタジアムを左へ行きます。約1.5km程なので遠いです。市バスなら建物の前まで行っているようです。


ミロ美術館  Joan Miro Foundation
設計 ホセ・ルイ・セルト 
Josep Liuis Sert
用途 財団ビル&現代美術館

所在地 スペイン バルセロナ
Barcelona, Spain

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