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1999/10/16
Last renewal 2001/08/01
 現在の本堂は元禄7年(1694)に創建されたもので、「悟りの窓」、「迷いの窓」、「血天井」で知られる寺院です。本堂内の血天井は伏見桃山城の遺構で、右下の画像がそれです。画像の中央からやや右上には足跡があるのがおわかりでしょうか。城内で自刀して相果てた380人の痕跡だといいます。でも、何百年も経って、こんなにはっきりと残っているのはおかしいのでは?と思いましたけど。また、伏見城の血天井は京都の寺院にいくつもあり、正伝寺宝泉院にもあります。本堂には悟りの窓と名付けられた丸窓と、迷いの窓という角窓があります。悟りの窓は円型に「禅と円通」の心を表し、角窓は人間の一生を象徴して「生老病死四苦八苦」を表しているそうです。ならばと、それぞれの窓の前に座って見たものの、特に悟るわけでも迷うわけでもなし、違うといえばもちろん窓の形。しいて感じたことといえば、額縁として切り取られた背景ですか、丸窓のほうは樹木が少し奥まったところに見えて空間を感じますが、 角窓の方は比較的近くにあるので、狭く感じるということですね。何年か前、「そうだ、京都行こう」のキャンペーンで ポスターにもなったようで、境内の中に右上の画像にあるポスターが貼られていました。そうすると宝泉院同様に、京都以外の他府県の方のほうがよくご存知なのかもしれません。悟りの窓、迷いの窓から見える樹木は本堂北に面する庭園のものです。上の画像はその庭園の左端にあたる部分です。右の画像はつい先日(2000/08/17)に行った時のもので、左の画像はそれより数年前のものです。撮っている位置は少し違いますが、以前はこの庭にハギはなかったのです。ツツジの大刈り込みのボリューム感が良かったのに、そこにハギが植えられたことで、その感が少なくなっていました。個人的には悟りの窓、迷いの窓よりもこの庭が好きだったのに、残念です。なぜハギを植えたのか、おそらくそれはここが本阿弥光悦が芸術村を開いたという「鷹峰」(たかがみね)の地であり、その光悦一族の居住地に由来する光悦寺には、ハギが多く植えられているからなのでしょうか。 拝観料 300円  9〜17時


源光庵 Genko-an
建設 元禄7年(1694)
用途 寺院
 
MAP
所在地 京都市北区鷹峰北鷹峰町

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