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2000/10/11
Last renewal 2001/07/28
 海外における日本人建築家の設計によるものです。海外でいろいろを建築を見てきましたが、日本人の手によるものはそう見たわけでもなく、これはそうした中でも唯一写真を多く撮ったものです。写真を多くといっても10枚程度なのですが!ここはそうした写真に撮っておこうと思える空間があつたことは確かです、オランダでこういった空間の採り方をしている建築はありませんでしたし、そせいかなおさら印象も深かったからでしょう。展示室の自然採光なのですが、これは日本的な光の取り入れ方だと思いませんか。これは京都で紹介している金福寺とよく似た空間のとり方であり、寺院等の日本建築に見ることのできる空間だと思います。これは海外における日本的な空間といえるでしょう。しかしこれが日本国内にあれば普通に感じるかというと、決してそうでもありません。現代建築でありながら和としての感覚がよく現れていると思えるからです。ですからこの空間に現地の人々は異国情緒を感じていることではないでしょうか。休憩スペースの一角は、窓は北向きですが、ここの照明は自然光がメインとなっています。床面と天井にやわらかな光が差し、落ち着く空間です。その右は地下部分の展示空間です。中央はヴォイドになりそこから自然光が十分に入るので、ここが地下とは思えません。増築棟を外部から写したものと、その夜景ですが、建物は半円形なのがわかるでしょう。建設されている場所が広場に面したところですから、広場に対して曲面の壁が迫り出しています。その分、夜間は壁面を利用した照明効果となっています。ヴァン・ゴッホ美術館の増築に日本人建築家が選ばれているもの、ゴッホ自身が日本の浮世絵から影響を受けたことを考慮してのことでしょう。そうしてこの建築を見てみると、ファサードはこれでよかったのかと疑問に感じますが、中に入るとその本領を見ることができます。その室内空間には日本的な要素を見て取れますから、日本的な空間としての増築という目的は果たしているのではないでしょうか。


ヴァン・ゴッホ美術館増築棟 Van Gogh Museum (annex)
黒川 紀章

建設 1999年
用途 美術館
所在地 オランダ アムステルダム 
Netherlands, Amsterdam

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