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2000/05/09
Last renewal 2001/07/28
 ロッテルダムの波止場再開発計画として建設された集合住宅キューブハウス。この住宅のそれぞれの住戸は正六面体の形態をしているんです。この設計者であるピエト・ブロムはオランダ構造主義の流れを受ける人物らしく、この住宅設計以前から実験的にこの種の構造主義的建築を建てていたといいます。構造主義的建築といわれても、この見た目には住宅とは思えないその形態と色使いは、まるで遊園地かテーマーパークか、博覧会のパビリオンか?といった印象ですね。私は見る前から集合住宅であることを知っていましたが、これを住宅だと知らずに見れば波止場のテーマパークかと思うかもしれません。そうして見れば楽しい建築なのでしょうが。この集合住宅には、見学できる住戸があるので入ってみたのですが、まあ予想どうりに住みにくい空間でした。外壁が皆斜めを向いているのですから、狭く圧迫された住空間になるのは当然。キッチンに至っては日本のワンルームマンションよりもひどい状況といってもいいぐらいでした。階段はかなり急で、健常者でも降りるのが危険なくらいです。これじゃ高齢の方ではとても住めないですよ。こうした正六面体を斜に立ち上げたような形態は、他ではみられないユニークな特徴といえるかもしれません。でもそのために居住者に苦痛を強いる部分が多いのです。形態デザインを先攻させた結果、本来の住居という機能はかなり損なわれているように感じます。この住宅は、しばらく住む程度ならこういうのも変わっていて面白いとしても、ここで長く暮らすのはやっぱり無理!だと思います。斜の壁では落ち着かないですし、なんといっても物が置けない(本棚などは到底無理)のが難点。でも、傍観する分には面白いですね!それと詳しくは知りませんがここは入居募集もしているらしいです。


キューブハウス(オールド・ハーバー開発計画) Cube House (Old Harbour Development)
ピエト・ブロム Piet Blom

建設 1984年
用途 集合住宅

所在地 オランダ ロッテルダム Netherlands, Rotterdam

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